GA4のデータをAIで分析する方法【初級編】CSVファイルとプロンプトで分析する

|飯野正樹
GA4のデータをAIで分析する方法【初級編】CSVファイルとプロンプトで分析する

生成AIにGA4のデータを分析させる方法はいくつもありますが、今回は一番カンタンな【初級編】として、GA4の管理画面からエクスポートしたCSVファイルを渡して分析させる方法を解説します。

自動化など高度な処理はありませんので、GA4のデータをAIに分析させる際の初級編としてお試しください。各生成AIサービスも無料プランでOKです。

本稿ではサンプルとして「トラフィック獲得(先週と先々週の比較データ)」のCSVファイルを取得し、生成AIを使って分析する手順を3ステップで解説します。

この記事のゴール

  • GA4から比較データのCSVファイルを正しく出力する
  • 生成AI(GeminiやChatGPT、Claudeなど)にCSVファイルとプロンプトを渡す
  • AIが出力した分析結果を確認する

GA4データをAIで分析する3つのステップ

今回の分析では、GA4の「トラフィック獲得」レポートからダウンロードできるCSVファイル1と無料で利用できる生成AIを使用します。

ステップ1.GA4から「比較データ」のCSVをダウンロードする

まずはAIに読み込ませるためのデータをGA4の管理画面から取得します。

「トラフィック獲得」レポートを開く

左側のメニューから「レポート」>「集客」>「トラフィック獲得」の順にクリックします。

これでトラフィック別(流入元別)のセッションなどのデータが表示されます。

期間を「先週」vs「先々週」に設定する

GA4の画面右上にある日付部分をクリックし、先週の日付期間を選択し「比較」のチェックボックスをオンにします。画像のように「先週」と「先々週」が選択されている状態になったら「適用」をクリックします。

これで「先週」「先々週」のデータが抽出されました。

CSV形式でエクスポートする

画面右上にある「共有」アイコン(矢印のマーク)をクリックし、「ファイルをダウンロード」>「CSVをダウンロード」を選択して保存します。

CSVファイルの中を確認するとこのようになっています。

比較している期間ごとに集計されていますね。

ステップ2.生成AIにCSVファイルとプロンプトを渡す

データが用意できたら、生成AI(Gemini、ChatGPT、Claudeなど)のチャットに、CSVファイルをアップロードし、プロンプトともに送信します。

ファイルを添付した状態で、メッセージ入力欄に以下のプロンプトをコピー&ペーストしてチャットを開始します。

コピペ用:比較分析プロンプト

添付したCSVデータは当社WebサイトのGA4からエクスポートした「先週」と「先々週」のトラフィック獲得(流入チャネル別)の比較データです。

初心者にもわかりやすいように以下の3点について教えてください。

1.【現状把握】先週を先々週と比較してセッション数キーイベント数などが増加した、現象したチャネルをまとめてください

2.【要因分析】キーイベントに最も影響を与えているチャネルはどこですか??

3.【次のアクション】改善のために、さらに深堀りしてチェックすべき項目はなんですか?

ステップ3.AIが分析したを確認する

プロンプトを送信するとAIが以下のような分析結果を出力しました。

簡易なグラフも付けてくれています。

ChatGPTの回答

画面キャプチャでは読みづらいので、回答を貼ります。

少ないデータから、事実と示唆を示してくれています。

①現状把握

増加したチャネル

Direct:+55セッション(+58%)と大きく増加。なんらかのオフライン施策や直接アクセスが増えた可能性があります

Email:セッション+40と急増し、キーイベントも0→10件と大きく貢献

Referral:セッション+16、キーイベント+13件と両方増加

Paid Search / Cross-network / Organic Social:先々週はゼロでしたが先週から流入が発生(新規チャネル)

減少したチャネル

Organic Search:セッションが751→785と微減(-4%)。最大流入源ですが、キーイベント率は非常に低いまま

②キーイベントへの影響

Referral が最も重要なチャネルです。セッション数はわずか26件でも、キーイベントを18件獲得(全体の56%)しており、キーイベント率は34.6%と突出して高い数値です。次いでEmailが10件(31%)を占めています。一方、最も流入が多いOrganic Searchはキーイベント率が0.27%と極めて低く、量はあっても質が伴っていない状態です。

③次にチェックすべき項目

Referralの参照元URL:GA4の「トラフィックの参照元」レポートで、どのサイトからの流入かを特定する。意図的な施策なら再現・拡大を検討

Emailの配信内容:先週配信したメールの件名・CTA・配信リストを確認し、何がコンバージョンに繋がったかを把握

Organic Searchのランディングページ改善:流入数は多いのにキーイベント率が低いため、主要流入ページのCTAやコンテンツの見直しが急務

Directの急増要因:SNS投稿・名刺・オフラインイベントなど、UTMがついていない流入が多い可能性。今後はUTMパラメータを付与して追跡を

Unassignedの整理:46セッションが「未分類」のままなのはGA4のタグ設定漏れの可能性があります。GTMやGA4タグの設定を確認してください

AIにデータを渡す際のコツ

AIによるデータ分析でより具体的な回答を得るためには「比較するための基準(文脈/コンテキスト)」を渡すことが重要です。

「先週」のデータだけでは、その数値が良いのか悪いのかをAIが客観的に判断しづらいため、般論にとどまる傾向があります。

今回のように「先週と先々週の比較データ」をCSVでそのまま渡すことで、AIは「どの指標が、どのように変化したのか」をとらえられるようになり、サイトの状況に沿った具体的な改善提案を出せるようになります。

また、1度に複数のCSVファイル、複数の分析軸で分析させると意図しない結果になることがあるので、まずは分析しやすいデータから始めるのがよいでしょう。

どこまでまとめて分析させるとAIが破綻するのか、の感触をつかむことも大事です。

以上、GA4のデータをAIで分析する方法【初級編】CSVファイルとプロンプトで分析するの解説でした。

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