BigQueryでSQLを書かずにLooker StudioでGA4のレポートを作成してみる
GA4連携したBigQueryのデータを利用してレポートを作成する際には、BigQuery側で集計したいデータのSQLクエリを書いてから、外部のBIツール(Looker StudioやTableauなど)で可視化する必要があります。
実はLooker StudioからBigQueryに直接接続してGA4のデータを表やグラフにビジュアライズすることは可能です。
その方法を解説します。
BigQueryのデータセットに接続する
まずLooker StudioからBigQueryのデータセットに接続します。
メニューの「リソース」から「追加済みデータソースの管理」を選択。
次に「データソースを追加」をクリック。
データソース選択画面でBigQueryを選択します。
接続したいBigQueryプロジェクト、データセット、表(events_YYYYMMDD)を選択して、「Firebase テンプレート レベル」にチェックを入れて、右下の「追加」をクリックします。
これでBigQueryのデータセットへの接続が完了しました。
表やグラフを作ってみる
いま接続した「events_YYYYMMDD」にどんなディメンション/指標が含まれているか確認してみましょう。
- ディメンション:45
- 指標:2
ディメンションが45種、指標は「Event Count」「Unique Users」の2つかしかありません。
さて、指標が2つしかない状態で、どうやって表示回数や新規ユーザーといったGA4で見慣れた数値を求めましょう?
ご存知の通りGA4ではすべての事象は「イベント」として計測されており、BigQueryでSQLクエリを書く際もその「イベント名(とパラメータ名)」を指定して各種の数値を集計していきます。
そのためBigQueryへ直接接続したLooker Studioで集計する際にも同様に「イベント名」を指定する必要があります。
例として「セッション数」を集計してみましょう。
セッションが開始した際に計測されるイベント名は「session_start」です。ですので、セッション数を集計するにはこの「session_start」というイベント名の出現回数を求めればよい、ということになります。
グラフの設定はこのようになります。
- ディメンション:event_date
- 内訳ディメンション:event_name
- 指標:event_count
- フィルタ:event_nameがsession_startと等しい
実際のLooker Studioの画面がごちらです。
このようにBigQuery側でSQLを書かずに、直接Looker StudioとBigQueryを接続してもある程度のビジュアライズは可能です。
さすがに複雑な処理をLooker Studioだけで実施するには限界がありますが、GA4の代表的な数値も見るような簡易なダッシュボード/レポートでしたら、この方法でも充分にカバーできます。
この方法のメリットとしてはBigQueryの課金対象である「データ保存料金(SQLクエリ処理後のデータの保存量)」「データ処理料金(SQLクエリの実行量)」の費用が発生しないという点があげられます。
レポサブではこの「BigQueryでSQLクエリを書かないで作成したGA4レポート」というサービスも提供しているので、ぜひこちらもご覧ください。
GA4×BigQuery定額レポート(SQL不使用)|Looker Studio
https://reposub.jp/products/ga4_bigquery_no_sql
以上、BigQueryでSQLを書かずにGA4のレポートをLooker Studioで作成する方法の解説でした。