BigQueryに連携したGA4のデータセットの閲覧・編集権限を第三者に付与する｜GA4×BigQuery
BigQueryに連携したGA4のデータを分析する場合、管理者（この場合は自分）以外の第三者にもGA4のデータセットに対して「SQLクエリを書いてデータ分析できる権限」を付与するケースがあると思います
まず前提として、Google Cloud PlatformでBigQueryプロジェクト内には複数のデータセットを持つことができるため、下記はその中でも「特定のデータセットのみ」の権限を付与するケースの手順になります。
※BigQueryプロジェクト内のすべてのデータセットの権限を付与する、というのはあまりないですよね。
今回、実現したいこと
あなたが管理者（BigQueryオーナー＆GA4のデータセットオーナー）の立場として
- 第三者に
- 特定のGA4のデータセットに対して
- SQLクエリを書いたり
- クエリ結果を保存できるようにしたい
その場合に「どの設定画面で権限を付与したらよいか」をキャプチャ入りで解説します。
今回の手順には下記の２つのステップがあります。
- BigQueryプロジェクトの設定
- 特定のGA4のデータセットの設定
順番に進めましょう。
１．BigQueryプロジェクトの設定
まず、付与したいGA4のデータセットが格納されているBigQueryのプロジェクトをGoogle Cloud Platformコンソールで開きます。
左側のメニューから「IAMと管理」をクリックします。
※メニューの並びは利用しているプロダクトの種類によって異なるので「IAMと管理」が見つからない場合は、検索してください。
ページ内の「アクセス権を付与」をクリックします。
プリンシパルの追加画面が開くので、
- プリンシパルの追加
- ロールを割り当てる
の２つを設定します。
新しいプリンシパルに権限を付与したいメールアドレスを指定します。
ロールには「BigQuery ジョブユーザー」を指定します。
それぞれ入力できたら「保存」をクリックします。
これでBigQueryプロジェクトの設定は完了です。
２．特定のGA4のデータセットの設定
続いてGA4のデータセットでの設定ですが、GA4のデータセットの名称は「analytics_数字９ケタ」になります。
もし「analytics_〜」のデータセットが複数存在する場合、それらは異なるGA4プロパティのものですので、今回、権限を付与したいデータセットを選択してください。
とは言っても「どれがどのGA4かパッとみではわからない」ので、そんな時は、
- 「analytics_〜数字」をクリック
- 「events_ (数字)」をクリック
- 上のほうの「プレビュー」をクリック
すると格納されているデータのプレビューが表示されます。
その中にそのGA4プロパティが計測しているサイトのページタイトルが見つかるので、ここを見れば判断できると思います。
設定したいGA4のデータセットが見つかったら、また「analytics_〜数字」をクリックして「データセット情報」の画面を開きます。
右上の「共有」から「権限」を選択してください。
右側から設定画面がスライドしてくるので「プリンシパルを追加」をクリックします。
先ほどと同じように新しいプリンシパルに権限を付与したいメールアドレスを指定します。
ロールには「BigQuery データ編集者」を指定して保存します。
これで特定のGA4のデータセットでの設定は完了です。
権限を付与されたほうの画面
権限を付与されたほうのコンソール画面を確認すると、いま付与された「analytics_〜数字」のデータセットだけが表示されているのがわかります。
これで「特定のGA4のデータセットのみ第三者に編集権限を付与する」作業が完了です。
今回の権限付与で、付与された側は特定のGA4のデータセットに対して「SQLクエリを実行する」「クエリ結果を保存する」ができるようになりました。
以上、BigQueryに連携した特定のGA4のデータセットの編集権限を第三者に付与する方法の解説でした。
BigQuery連携したGA4、Googleサーチコンソールのレポーティングなどご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
