GA4の「ユーザー」とはは、サイトやアプリを利用した人を表す基本的な単位です。ただし、レポートに表示されるユーザー数が、そのまま実在する人数と一致するとは限りません。
GA4はログイン情報やブラウザ・アプリの識別子などを使ってユーザーを判定します。同じ人でも、利用するブラウザや端末が変わると別のユーザーとして数えられる場合があります。

GA4の「ユーザー」の定義
GA4におけるユーザーとは、一定期間内にサイトやアプリを利用した人を、利用可能な識別子に基づいて重複を除いて数えたものです。
重要なのは、GA4が氏名やメールアドレスを見て人を数えているわけではないことです。WebサイトではCookieに保存されるクライアントID、アプリではアプリインスタンスIDなどが、デバイスIDとして利用されます。
そのため、同じ人がパソコンとスマートフォンを使った場合や、同じ端末でも異なるブラウザを使った場合には、別ユーザーとして計測される可能性があります。
ユーザーを判定する3つの方法
GA4のレポート用識別子では、主に次の3つの識別空間が使われます。
1.User-ID
User-IDは、サイトやアプリの運営者がログインユーザーなどに割り当てる独自のIDです。GA4へ適切に送信すると、異なる端末やブラウザからの行動を同じユーザーとしてまとめやすくなります。
User-IDは自動的に取得されるものではなく、サイトやアプリ側での実装が必要です。また、メールアドレスなど、第三者が個人を特定できる情報をそのままUser-IDとして送信してはいけません。
2.デバイスID
User-IDを利用できない場合、GA4はデバイスIDを使用します。Webサイトでは主にクライアントID、アプリではアプリインスタンスIDが使われます。
クライアントIDはブラウザ単位で生成されるため、同じ人がChromeとSafariを使えば、原則として別ユーザーとして扱われます。Cookieを削除した場合も、新しいユーザーとして計測される可能性があります。
3.モデリング
レポート用識別子に「ブレンド」を選択している場合、User-IDもデバイスIDも利用できないケースを、モデリングで補完することがあります。これは、識別子の利用に同意したユーザーのデータなどを基に、観測できないユーザー行動を推定する仕組みです。
モデリングは常に適用されるわけではなく、利用条件や十分なデータ量が必要です。
ユーザー数は設定によって変わる
GA4の管理画面にある「レポート用識別子」では、次の選択肢があります。
- ブレンド:User-ID、デバイスID、モデリングの順に利用
- 観測データ:User-ID、デバイスIDの順に利用
- デバイスベース:デバイスIDのみを利用
どの方法を選ぶかによって、同じ人の行動をどこまでまとめられるかが変わります。ユーザー数を確認するときは、レポート用識別子の設定も確認しましょう。
「ユーザー」とユーザー関連指標の違い
GA4には「総ユーザー数」「アクティブユーザー」「新規ユーザー」など、複数のユーザー関連指標があります。
- 総ユーザー数:指定期間中に何らかのイベントを発生させたユニークユーザー数
- アクティブユーザー:指定期間中にサイトやアプリを利用し、GA4の定義するエンゲージメント条件などを満たしたユニークユーザー数
- 新規ユーザー:指定期間中に初めてサイトやアプリを利用したユニークユーザー数
レポートによって表示される指標が異なるため、単に「ユーザー数」とだけ捉えず、どの指標を見ているか確認することが大切です。
まとめ
GA4のユーザーは、実在する人数を直接数えたものではありません。User-ID、デバイスID、モデリングなど、利用可能な識別子と設定に基づいて算出されます。
まずは「同じ人でも、端末やブラウザが変われば別ユーザーになることがある」と覚えておきましょう。User-IDを適切に実装すると、ログインユーザーの行動を端末横断でまとめやすくなります。
レポサブでは、GA4の設定確認や計測設計、BigQueryを活用したデータ分析も承っています。GA4のユーザー数や計測方法でお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください。