※2024年5月時点での症状です
GA4の「コンバージョン」が「キーイベント」に名称変更になってしばらく経過しました。
この「キーイベント」に関して、GA4をLooker Studioに接続して分析する際に重大な不具合があります。
この記事では不具合と、その対処方法を解説します。
計算フィールドで指標の「キーイベント」が使用できない
Looker Studioでもとデータにない数値を計算フィールドを使って追加計算することがありますが、指標の「キーイベント」が計算フィールドでは使用できません。
「コンバージョン」が「キーイベント」に変更になったあとのディメンションと指標は以下になるのですが、ディメンションの「キーイベント」と指標の「キーイベント」がまったく同じ名称のため、計算フィールドで「キーイベント」を設定しようとすると自動的にディメンションの「キーイベント」が選択されてしまいます。
- ディメンション
- キーイベント
- 指標
- キーイベント
- キーイベントあたりの単価
- セッション キーイベント率
- ユーザー キーイベント率
ご存知のとおりLooker Studioで計算フィールドを使用する際、指標名などを入力すると自動的に入力したテキストを含む選択が表示されます。
選択肢がいくつかある場合は「自動的に表示された選択肢からしか選べない」状態になります。
※グリーンがディメンション、ブルーが指標を表す
当然、ディメンション(キーイベント)を指標(セッション)で割ることはできませんので、エラーで行き詰まります。
申し訳ありませんが、計算フィールドには指標(集計値)とディメンション(非集計値)を混在させることはできません。
上の例に限らず、計算フィールドでは指標の「キーイベント」はどうやっても指定できません(自動的にディメンションの「キーイベント」になってしまう)。
テキスト入力以外の方法でもNG
「キーイベント」とテキストを入力するとディメンションの「キーイベント」が選択されてしまうのなら、指標の「キーイベント」をクリックして指定すれば大丈夫なのでは?
残念! 絶対にディメンションの「キーイベント」しか指定できません。
対処方法
さて、指標の「キーイベント」が計算フィールドで使用できないと分析に支障があるので、暫定的な回避策で対応するしかありません。
対処方法として、指標の「キーイベント」を複製して新たに「キーイベント数」というフィールドを作成します。
新たに作成した指標の「キーイベント数」は計算フィールドで使用できるので、暫定的にこの「キーイベント数」を使って計算しましょう。
以上、Looker Studioの計算フィールドでGA4の指標の「キーイベント」が使用できない際の対処方法の解説でした。