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Gemini in Lookerを使ってみよう──Looker Studioのレポートからスライドを生成する

Googleの生成AI「Gemini」がLooker Studio Proで利用できるようになりました。Looker Studio内でGemini in Lookerができる機能はいくつかありますが、今回はレポートからスライド(Googleスライド)を生成する機能の使いかたを解説します。

※Gemini in Lookerは現時点(2024年11月)ではプレビュー版です。

※Gemini in Lookerの利用には有償版のLooker Studio Proの契約が必要です

サンプルに使用するレポートはレポサブの《無料プラン》で提供している約100ページのGA4のレポートになります。レポートについて詳しくは下のリンクをご覧ください。

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https://reposub.jp/products/subsctiption_free_plan

レポートからスライドを生成してみる

レポートを開いたら右側の「<」メニューを開くと「Gemini」が見つかるので、これをクリックします。

「スライドを生成」をクリックします。

どのようにビジュアライズ(グラフや表)をレポートに反映させるか聞かれます。

「All visualizations(すべて)」「Let me choose(自分で選択する)」が選べます。

試しに「Let me choose(自分で選択する)」を選択してみます。

スライドに反映する要素(グラフや表)を選択していきます。

要素を選択したら「完了」をクリックします。

↑で選択したグラフや表が右カラムに反映されたら準備完了です。

「スライドを生成」をクリックすると生成が始まります。

スライドのもととなるレポートの内容によって生成時間は変動します。

スライドが生成されました! スライドをクリックすると開きます。

スライドを開くとこのように先ほど選択した表が貼り付けられています。

これだけ!? スクリーンショットを撮って貼り付ければいいじゃない!?と思うかもしれませんが、これはエラーが発生している状況です。

このように「いくつかのビジュアライゼーション(グラフや表)ではサマリを提供できません」という注意書きがあります。

The summary is unavailable for some of the visualizations in the Slides.

これが発生するとGemini in Lookerによるサマリの生成が実行されません。

エラーの原因はまだ不明ですが、どうもグラフや表の中の要素の数や表現(色など)によって発生しているように思われます。

ではGemini in Lookerによる自動サマリ生成がうまくいくとどうなるかというと、下のように選択した要素からデータを読み取ってスライドにサマリが記述されます。

極力シンプルな表で「セッションの参照元/メディアごとのセッション数(前期間比あり)」をGemini in Lookerで分析させました。

Gemini in Lookerによるサマリ生成は英語なので、日本語に翻訳してみます。翻訳はGeminiによるものです。

「(direct) / (none)」というセッションの参照元/メディアが、全体の77.19%にあたる719,592セッションを発生させ、圧倒的なシェアを占めています。一方で、他の492種類のセッションの参照元/メディアは、それぞれわずか1セッション(全体の0.00011%)しか発生させておらず、全体への影響はごくわずかです。これらの492種類の参照元/メディアをすべて合わせても、全セッションのわずか0.05277%にしかすぎません。すべてのセッションの参照元/メディアにおける平均セッション数は1,155です。

提案2:

「(direct) / (none)」からの直接アクセスが、719,592セッション(全体の77.19%)と大半を占め、セッションの大部分を占めています。それ以外の492種類の参照元/メディアは、それぞれ1セッションしか発生させておらず、全体への貢献度は極めて低い水準です。これらの492種類を合わせたとしても、全セッションのわずか0.05277%にしかすぎません。すべての参照元/メディアの平均セッション数は1,155セッションです。

どちらの翻訳が適切か?

提案1: より客観的で、データに基づいた説明に重点を置いています。
提案2: 「直接アクセス」という言葉を使い、より直感的に理解しやすい表現となっています。
どちらを選ぶかは、以下の点によって異なります。

読者層: 専門的な知識を持つ読者向けであれば提案1、一般の読者向けであれば提案2がおすすめです。
強調したい点: 「直接アクセス」の重要性を強調したい場合は提案2、データの正確性を重視したい場合は提案1がおすすめです。
どちらの翻訳を選んでも、以下の点が共通して伝えられています。

「(direct) / (none)」からのアクセスが圧倒的に多い。
他の参照元/メディアからのアクセスはごくわずか。
平均すると、一つの参照元/メディアあたり1,155セッションが発生している。
より詳しい説明が必要な場合は、お気軽にご質問ください。

補足:

「セッションの参照元/メディア」の部分は、文脈に合わせて「流入経路」や「アクセス元」などに置き換えてもよいでしょう。
よりわかりやすくするために、グラフや図を用いて視覚的に表現することも効果的です。
翻訳の際に考慮した点:

正確性: 原文の意味を正確に伝える。
自然さ: 日本語として自然な表現を選ぶ。
簡潔さ: 必要のない言葉は削り、簡潔に表現する。
わかりやすさ: 専門用語を避け、一般の人にも理解しやすい言葉を選ぶ。
ご希望に応じて、さらに調整いたしますので、お気軽にご要望ください。

Gemini in Lookerはまだプレビュー版ですし、どのようなことが、どれくらいできるかは不明瞭なところがあるので、いろいろテストしてみたいと思います。

以上、Gemini in LookerでLooker Studioのレポートからスライドを生成する方法の解説でした。

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