Looker Studioのデータの統合【左外部結合】をマスターする
Looker Studioには2つ以上の異なるデータ(テーブル)を結合して1つのデータ(テーブル)として扱う「データの統合」という機能が備わっています。
今回はよく利用する「左外部結合」について解説します。
Looker StudioでGA4のデータを扱うことは多いかと思いますが、この「左外部結合」はGA4のデータ分析でとてもよく使うのでぜひ使えるようになっておきましょう。
左外部結合
左外部結合(LEFT JOIN/LEFT OUTER JOIN)は、下のベン図のように「左側のテーブルのデータすべて+右側のテーブルのデータのうち左側と【条件が一致する】データ」が結合されます。
左外部結合を使うケース
別々に集計、管理されている
- 商品IDごとの売上データ
- 商品IDと商品名の管理データ
2つのデータを結合して
- 商品ID|商品名|売上
のデータを作るようなケースはよくあります。
サンプルデータ
Googleスプレッドシートにこのような2つのデータをサンプルで用意しました。
- 売上データ
- 商品名データ
それそれLooker Studioには接続済みですので、実際にLooker Studioで結合してみましょう。
Looker Studio上でそれぞれのデータで表を作成するとこのように見えます。ひとつの表にまとめたいですよね。
左外部結合でデータを結合する
メニューの「リソース」から「統合を管理」を選択します。
統合の画面が開いたら「統合を追加」をクリックします。
これが「データの統合」の設定画面です。
用意してある「売上データ」と「商品名データ」を下のように追加します。
※各Tableの名称はデフォルトでは(Table name)というように空欄になっているので、わかりやすいテーブル名を付けておきます(そのほうが管理しやすいです)。
Table 1(左側)とTable 2(右側)にそれぞれデータが追加できたら、各データから「ディメンション」「指標」を設定します。
Table1(左側)
- ディメンション
- 商品ID
- 指標
- 売上
Table 2(右側)
- ディメンション
- 商品ID
- 商品名
2つのデータからディメンションと指標が用意できたら「結合を設定」をクリックします。
「結合演算子」は「左外部結合」を選択肢、「結合条件」に左右とも「商品ID」を設定します。
設定したら「保存」をクリックします。
右側に結合後のディメンション、指標の一覧が表示されます。
「データソース名」にわかりやすい名前(今回は「商品名入り売上データ」にしました)を付けて「保存」をクリックします。
その際「繰り返しフィールドを非表示にする」オプションにチェックを入れておくとよいでしょう。ここでの「繰り返しフィールド」とは先ほど「結合の条件」に設定したものになります(今回は「商品ID」)。
これで2つのデータが結合され、新しく「商品名入り売上データ」というデータソースが作成されました。
結合データを使って表を作成する
いま作成した「商品名入り売上データ」データを使って、表を作成してみましょう。
「左外部結合」した結果、もとの「売上データ」に「商品名」が結合されました。
このように「左外部結合」を使うと「左側のすべてデータ+右側のデータのうち左側と条件が一致するデータ」を結合できます。
以上、Looker Studioのデータ結合のうち「左外部結合」について解説でした。
……Looker Studioの画面では「統合(とうごう)」と「結合(けつごう)」が混在しているので説明もそれに倣っていますが、データの「結合(けつごう)」のほうが一般的によく使われると思います。