aishipRでGA4のEC関連コンバージョンを設定する方法

人気のECカートサービス、aishipRをお使いのかたも多くいらっしゃるかと思います。

aishipRではGA4を使ったサイト計測が可能ですが、EC関連のコンバージョンデータ(商品ごとの売上、など)は追加の設定をしないと計測されません。

aishipRでECサイトを運営されているかたはぜひ設定しておきましょう。

設定すると下のようにGA4のレポート画面で商品ごとの売上などが確認できるようになり、とても便利です。

計測に必要なもの

aishipRでGA4のEC関連コンバージョンを計測するには以下のツールと権限が必要になります。

  1. GA4(タグ設置済みのもの)
  2. Googleタグマネージャー(タグ設置済みのもの)
  3. aishipRの管理画面権限
    1. サイト管理
    2. 集客管理

設定の手順

このような手順で設定していきます。少し多いですが順番に進めれば大丈夫です。 

  1. Googleタグマネージャーで変数を設定する
  2. Googleタグマネージャーでトリガーを設定する
    1. 商品詳細ページ用のトリガー
    2. カートページ用のトリガー
    3. 購入完了画面用のトリガー
  3. Googleタグマネージャーでタグを設定する
    1. 商品詳細ページ用のタグ
    2. カートページ用のタグ
    3. 購入完了画面用のタグ
  4. aishipRの管理画面でECデータレイヤーを設定する
    1. 商品詳細ページ用のECデータレイヤー
    2. カートページ用のECデータレイヤー
    3. 購入完了画面用のECデータレイヤー
  5. Googleタグマネージャーでタグの動作を確認する

    それでは進めましょう!

    1.Googleタグマネージャーで変数を設定する

    Googleタグマネージャーを開いたら左側メニューの「変数」をクリックします。

    今回はユーザー定義変数を設定するので下段の「新規」をクリックします。

    変数に名前を付けておきましょう。

    「変数の設定」をクリック。

    右側から「変数タイプの選択」画面が現れるので「データレイヤーの変数」を選択します。

    「データレイヤーの変数名」のところに ecommerce.items と入力し「保存」します。

    同じ作業を下の変数についても実施してください。

    • ecommerce.coupon
    • ecommerce.currency
    • ecommerce.shipping
    • ecommerce.tax
    • ecommerce.transaction_id
    • ecommerce.value

    全部で7つ設定します。

    これで変数の設定は完了です。

    2.Googleタグマネージャーでトリガーを設定する

    次にトリガーを設定していきます。

    同じように見えますが設定内容はそれぞれ異なりますのでよく確認してください。

    2−1 商品詳細ページ用のトリガー

    左側メニューの「トリガー」をクリックします。

    トリガー一覧が表示されるので右上の「新規」をクリックします。

    新しいトリガーにわかりやす名前を付けておきます。

    中央の「トリガーの設定」をクリックします。

    トリガータイプを選択する画面が右から現れるので「カスタム イベント」を選択します。

     

    下ように設定して右上の「保存」をクリックします。

    • イベント名
      • view_item
    • このトリガーの発生場所
      • すべてのカスタム イベント

    次の2−2、2−3も同じように新規のトリガーを作成していきます。

    2−2 カートページ用のトリガー

    下ように設定して右上の「保存」をクリックします。

    • イベント名
      • view_cart
    • このトリガーの発生場所
      • すべてのカスタム イベント

    2−3 購入完了画面用のトリガー

    下ように設定して右上の「保存」をクリックします。

    • イベント名
      • purchase
    • このトリガーの発生場所
      • すべてのカスタム イベント

    これでトリガーの設定は完了です。

    続いてタグを設定していきます。

    3.Googleタグマネージャーでタグを設定する

    続いてタグの設定です。

    3−1 商品詳細ページ用のタグ

    左側メニューの「タグ」をクリックします。

    すでにいくつかタグが設定されていると思います。右上の「新規」をクリックします。

    新しいタグにわかりやすい名前を付けておきましょう。

    中央の「タグの設定」をクリックします。

    右側から「タグタイプの選択」画面が現れるので「Google アナリティクス」をクリックします。

    「Google アナリティクス:GA4 イベント」を選択してください。

    「測定ID」にGA4の測定IDを入力します。

    測定IDをはGA4のウェブストリームにある測定IDです(G-で始まる)。

    ※下の画面はGA4の管理画面です。

    タグに名前を付けておきましょう。

     

    このように設定してください。

    • イベント名
      • view_item
    • 詳細設定
      • e コマース
        • e コマースデータを送信にチェックを入れる

    画面下の「トリガー」をクリックします。

    「トリガーの選択」画面が開くので、先ほど設定した商品詳細ページ用のトリガーを選択します。

    設定ができたら「保存」をクリックします。

    同じように「カートページ用のタグ」「購入完了画面用のタグ」を設定していきます。

    設定の手順は同じですが内容は異なるのでよく確認してください。

    3−2 カートページ用のタグ

    カートページ用のタグはこのように設定してください。

    • イベント名
      • view_cart
    • 詳細設定
      • e コマース
        • e コマースデータを送信にチェックを入れる

    トリガーは「カートページ用のトリガー」を選択してください。

    3−3 購入完了画面用のタグ

    購入完了画面用のタグはこのように設定してください。

    • イベント名
      • purchase
    • 詳細設定
      • e コマース
        • e コマースデータを送信にチェックを入れる

    トリガーは「購入完了画面用のトリガー」を選択してください。

    ここまででGoogleタグマネージャー上の「変数」「トリガー」「タグ」が設定できました。

    ここからaishipRの管理画面での設定に移ります。

    4.aishipRの管理画面でECデータレイヤーを設定する

    aishipRで設定をするには「サイト管理」「集客管理」の権限が必要となります。

    また管理画面もhttps://console.aispr.jp/からログインしてください(2023年8月に新管理画面に移行しています)。

    管理画面にログインしたら「サイト管理」をクリックします。

    「レイアウト作成」をクリックします。

    4−1 商品詳細ページ用のECデータレイヤー

    まず商品詳細ページ用のECデータレイヤーを設定します。

    サイト管理>レイアウト作成>商品詳細ページに使用しているレイアウトの「編集」をクリック。

    <head>内挿入(GoogleTagManager) に下のスクリプトをコピー&ペーストします。

    ※Googleタグマネージャーのタグの上に設置することを推奨。

    <script>
    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
    dataLayer.push({
    event: "view_item",
    ecommerce: {
    value:"<#商品のみの合計>",
    currency:"JPY",
    items: [
    { item_name: "<#商品名>",
    item_id: '<#商品管理番号>',
    item_category: '<#商品カテゴリ1>',
    item_category2: '<#商品カテゴリ2>',
    item_category3: '<#商品カテゴリ3>',
    item_category4: '<#商品カテゴリ4>',
    item_category5: '<#商品カテゴリ5>',
    price: <#商品単価>,
    quantity: <#商品数量>
    }
    ]
    } });
    </script>

    4−2 カートページ用のECデータレイヤー

    続いてカートページ用のECデータレイヤーを設定します。

    サイト管理>レイアウト作成>カートページに使用しているレイアウトの「編集」をクリック。

    <head>内挿入(GoogleTagManager) に下のスクリプトをコピー&ペーストします。

    ※Googleタグマネージャーのタグの上に設置することを推奨。

    <script>
    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
    dataLayer.push({
    event: "view_cart",
    ecommerce: {
    value:"<#商品のみの合計>",
    currency:"JPY",
    items: [
    <#繰返始>
    { item_name: "<#商品名>",
    item_id: '<#商品管理番号>',
    item_category: '<#商品カテゴリ1>',
    item_category2: '<#商品カテゴリ2>',
    item_category3: '<#商品カテゴリ3>',
    item_category4: '<#商品カテゴリ4>',
    item_category5: '<#商品カテゴリ5>',
    price: <#商品単価>,
    quantity: <#商品数量>
    },<#繰返終>
    ]
    } });
    </script>

    4−3 購入完了ページ用のECデータレイヤー

    最後に購入完了ページ用に

    上部メニューから「集客管理」をクリックします。

    左側メニューの「アフィリエイト/コンバージョン設定」をクリックします。

    「新規作成」をクリックします。

    新しい設定画面が開いたら下のように設定してください(「確認」して「保存」します)。

    • 登録名
      • 任意のものを設定
    • 有効/無効
      • 有効
    • コンバージョンポイント
      • 購入完了画面
    • 方式
      • SCRIPTタグ方式
    • 設置タグ
      • headタグ
    • トラッキングコード
      • 空欄のまま
    • スニペット
      • 以下をコピー&ペースト

    <script>
    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
    dataLayer.push({ ecommerce: null });
    dataLayer.push({
    event: "purchase",
    ecommerce: {
    transaction_id: "<#受付番号>",
    value:"<#商品のみの合計>",
    currency:"JPY",
    tax:"<#商品合計の税金総額>",
    shipping:"<#送料総額>",
    coupon:"<#クーポンID>",
    items: [
    <#繰返始>
    { item_name: "<#商品名>",
    item_id: '<#商品管理番号>',
    item_category: '<#商品カテゴリ1>',
    item_category2: '<#商品カテゴリ2>',
    item_category3: '<#商品カテゴリ3>',
    item_category4: '<#商品カテゴリ4>',
    item_category5: '<#商品カテゴリ5>',
    price: <#商品単価>,
    quantity: <#商品数量>
    },<#繰返終>
    ]
    } });
    </script>

    以上でaishipRの管理画面での設定は完了です。

    5.Googleタグマネージャーでタグの動作を確認する

    ここまで完了したらGoogleタグマネージャーで今回の設定内容がきちんと動作しているか確認してみましょう。

    設定したタグが発火して商品名や金額などがきちんと反映されています。

    「商品詳細ページ」「カートページ」「購入完了画面」で動作を確認して問題なようでしたら、Googleタグマネージャーを「公開」して完了です。

    この設定が完了すると計測が開始され、GA4の管理画面でアイテムごとの売上が確認できるようになります。

    下の画面はGA4管理画面>レポート>収益化>e コマース購入数です。

    以上、aishipRでGA4のEC関連コンバージョンを設定する方法の解説でした。

    レポサブではaishipRの設定も承りますので、お気軽にお問い合わせください。

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