GA4の「直帰率」とは? 定義や管理画面での見かた|GA4の基礎知識
UAからGA4に切り替わって、いくつか新しい項目が追加されたり、既存の項目がいままでとは違う定義で計測されていて戸惑っているかたもいらっしゃるかと思います。
GA4の大きな変更で「エンゲージメント」という概念の導入がありますが、同時によく聞かれるのは「直帰率」についてです。
今回はGA4の「直帰率」の定義と管理画面での見かたを解説します。
GA4の「エンゲージメント」とは?
まずGA4の直帰率には、新たに導入された「エンゲージメント」という概念が関わってきます。
GA4のエンゲージメント(エンゲージメントのあったセッション)は、このように定義されています。
- 10秒を超えて継続したセッション
- コンバージョン イベントが発生したセッション
- 2回以上のページビューがあったセッション
このため「ユーザーがどかからサイトに訪れて、15秒間そのページを閲覧してからサイトを離脱した」場合はエンゲージメントした(=直帰ではない)として計測されます。
エンゲージメント率は「エンゲージメントのあったセッション数/すべてのセッション数」となります。
GA4の「直帰率」の定義
この「エンゲージメント率」を踏まえ、GA4の「直帰率」はこう定義されます。
「エンゲージメントがなかったセッション数/すべてのセッション数」
=
「100%−エンゲージメント率」
UAとは「直帰率」の定義がまったく異なるため、GA4の「直帰率」は(ほとんどのサイトで)UAよりも低くなります。
UAの直帰は「ユーザーがどこかからサイトに訪れて、1ページだけ見て離脱した」ことですので、そのユーザーが1秒で離脱してもページを3分間じっくり読んで離脱しても「直帰」として計測されます。
GA4の場合は前述の「エンゲージメント(のあったセッション)」という概念があるため、たとえ1ページだけで離脱しても「エンゲージメントした場合は直帰でない」と判断されるため、結果的に直帰率は低下します。
「直帰率」をGA4の管理画面で見る方法
GA4の管理画面で「直帰率」を見ようとしても、レポート画面には見つかりません。
今回は探索レポートで「直帰率」を見る設定方法を解説します。
例として「ページごとの直帰率」を見られるようにしてみましょう。
まず左メニューから「探索」をクリック。
新しい探索レポートを作成したいので「空白」をクリックします。
ディメンションに「ページタイトル」をインポートします。
指標に「直帰率」をインポートします。
このように設定します。
- 行:ページタイトル
- 値:直帰率
すると下のように「ページごとの直帰率」の表が完成しました。
ディメンションをほかのものに入れ替えれば「日ごとの」「参照元ごとの」「性別ごとの」など切り口を変えて見られるようになります。
以上、GA4の直帰率と管理画面での見かたの解説でした。