GA4の「セグメント」とは? GA4の3つのセグメントを理解する
GA4では「セグメント」の機能を利用してユーザーをその属性や行動ごとに分類して集計することが可能です。
「セグメント」はGA4の「探索」でレポートを作成する際に必須となる機能ですので、ぜひ使い方を覚えましょう。
今回はGA4の「セグメント」についての基本的な知識を解説します。
セグメントとは?
マーケティングにおける「セグメント」とは「ある条件に基づいて分類されたグループ(集合体/集まり)」を指します。
例えば「年齢」「性別」「居住地」「 既婚/未婚」などの組み合わせで、異なるグループに分類分けされるのをイメージするとわかりやすいでしょう。
- 30代/男性/東京都在住/既婚
- 20代/女性/大阪府在住/未婚
このふたつのグループは異なった特徴を持つ、と予測できます。
GA4における「セグメント」も同様に「ある条件に基づいて分類されたグループ」は、サイトやアプリでの行動に異なる特徴が計測されている可能性があります。
この「セグメント」ごとの特徴をつかんで、効果的な施策の立案や改善につなげていくためにGA4の「セグメント」を理解、設定していく必要があります。
GA4のセグメントの種類
GA4では3つのセグメントの種類(+デフォルトのセグメント)が用意されています。
- ユーザー セグメント
- セッション セグメント
- イベント セグメント
最初にデフォルトのセグメントから解説します。
デフォルトのセグメント(デフォルトとテンプレート)
GA4にはあらかじめデフォルトのセグメントが用意されています。
一般的によく利用される条件でセグメントが作成されているので、これらを参考するとわかりやすいでしょう。
また、GA4には計測したデータから「予測する」セグメントも用意されています。例えば「7日以内に購入する可能性が高い既存顧客」というように過去のデータから未来を予測します(予測セグメントを有効にするにはある程度のデータが必要です)。
これらのデフォルトのセグメントではなく、サイトやアプリの実情に合わせたセグメントが必要な場合は下記の3つのカスタムのセグメントを作成していきます。
1.ユーザー セグメント
まず「ユーザー セグメント」はサイトやアプリの閲覧者の属性に基づいてグループ化するセグメントです。
「年齢」「性別「地域」などユーザーの属性によって分類することで、どのような属性のユーザーがサイトやアプリにアクセスしているか、そのユーザーがどのような行動をしているのかが把握できます。
2.セッション セグメント
「セッション セグメント」はユーザーのセッションの情報を元にグループ化するセグメントです。
「オーガニック検索」「ダイレクト」「広告」など、サイトへのアクセス元に応じて分類することで、どのような経路でサイトやアプリに接触してきたユーザーなのかを絞り込めます。
この「セッション セグメント」とイベント(表示回数やキーイベントなど)を組み合わせて「どこからサイト訪問したユーザーがどのようなイベントを発生させている」傾向にあるかを見ることができます。
3.イベント セグメント
最後の「イベント セグメント」はGA4で計測される「イベント」情報に基づいてセグメントを分類します。
GA4ではデフォルトのイベント、任意にカスタムしたイベントが設定できます。これらのイベントを発生させたユーザーで絞り込めます。
例えばこのようなイベントが挙げられます。
- XX%までスクロールした
- 特定のリンク(ボタン)をクリックした
- 特定のキーイベントを発生させた
セグメントの作りかた
GA4のセグメントの作りかたはこちらで解説しています。実際に設定してセグメントによる計測結果の違いを実感してみてください。
GA4のセグメントの作りかた──「スマホユーザーのみ」を例に解説
https://reposub.jp/blogs/ga4/ga4_create_segment
以上、GA4のセグメントについての解説でした。